だいせんじがけだらなよさ
昨日のブログを書いていて、どうしても書き残しておきたい詩があるのでここに載せておきます。
寺山修司の作品です。
『だいせんじがけだらなよさ』
うらないもしたけど
おまじないもしました
いろんなわけのわからない言葉を
言ってみるのです魔よけ 災難よけ
そして悲しい事を忘れるための
さびしい時の口の運動へんな言葉ほど
おまじないにはいいのです
私がよく言ったのは
だいせんじがけだらなよさ
どこの国の言葉だかわかりますか
だ・い・せ・ん・じ・が・け・だ・ら・な・よ・さ
さみしくなると言ってみる
ひとりぼっちのおまじない
わかれた人のおもいでを
忘れるためのおまじない
だいせんじがけだらなよさ
だいせんじがけだらなよさ
さかさに読むと
あの人がおしえてくれたうたになる
角川文庫の『寺山修司少女詩集』に収録されています。
一度読んでみてはいかがでしょうか。