球春到来
早いもので今年になってからもう1ヶ月が経った。
こんな調子では1年など一瞬で終わってしまいそうだが、今年もまた楽しみな季節がやってくる。
この2月1日はプロ野球ファンにとって特別な日だ。
長く寒いオフシーズンが明け、各球団が一斉にキャンプインし、スポーツニュースなどでも一気に野球の話題が増える。
言うまでもなく、こんなことを書いている僕は野球が好きであり、中日ドラゴンズのファンである。
ドラゴンズを好きになった理由はよく分からないが、幼い頃からドラゴンズは僕のそばにあった。
ドラゴンズファンであった父の影響で実家のテレビをつければ、ドラゴンズの番組や試合中継が流れ、中継が終われば、ラジオで試合の経過を聴いていた。時には家族でナゴヤドームに足を運んでいた。
何というか自然の流れでドラゴンズを応援しているわけだ。
しかし、ここ数年、ドラゴンズは弱い。
優勝など夢のまた夢で、最近は3位に入りクライマックスシリーズに出ることも叶わない。
僕が小学生の頃、ドラゴンズは今より遥かに強かった。
「優勝する時もあれば、悪くても3位の成績でシーズンを終え、クライマックスシリーズでいい試合をする。」
当時の僕はこれが当然だと思っており、広島や横浜のファンの人は何が楽しくて弱い球団を応援しているんだろうとか思っていた。
広島や横浜のファンの方々申し訳ない。
しかし、不思議なことに僕はドラゴンズが弱くなってから、より一層応援するようになった。
一戦一戦が面白いのだ。
強かった時のドラゴンズは毎日そんなに熱心に観ていなくても、どうせ勝つだろうと思っていだが、弱いとそうはいかない。
1勝の重みが今までとは違う。
だからこそ、勝てば今までより嬉しいし、負ければ悔しい。
当然酷い負け方をする時もある。
「もう二度と観るか」と怒りを爆発させる時もある。
そんな時でも次の日には、試合中継や一球速報を見て、また一喜一憂している。
二重人格を疑うような豹変ぶりだが、野球ファンとはこういうものなのだろう。
そんな一喜一憂の季節が今年も始まる。
ドラゴンズブルーのユニフォームを纏った戦士たちは今年はどんなドラマを見せてくれるのだろうか。
楽しみで仕方がない。