書を捨てよ、ブログを書こう

日々のあれこれを書いたり書かなかったりするブログ

4年間続けてきたラーメン屋のバイトを明日を最後にやめる。

 

ただの学生バイトだった僕のためにわざわざ送別会まで開いてもらい、感謝が絶えない。

 

その席で店主がしきりに「死ぬなよ!」と言ってくれたのが、印象に残っている。

 

確かに社会に出た若者が過労死であったり、鬱病の末、自ら命を絶ってしまうという話は昨今珍しいことではない。むしろ、よく聞く話だ。

 

店主は「死ぬくらいだったら逃げればいい」と言ってくれた。偶然、最近僕の母親からも同じようなことを言われたので、驚いた。

 

「逃げる」という行為にはどうしても背徳感が付き纏うが、「逃げる」ことも1つの勇気だと思う。

「逃げていいんだ」という気持ちを持ってるだけで、心に少し余裕が生まれる気がする。

 

そういうことにちゃんと気づかせてくれる大人周りにいてくれるので、僕は本当に人に恵まれているなと改めて感じた。

 

これまでの人生の中でも苦しい時やどうしようもない時には、不思議といつも誰かがいてくれた。

 

それが家族であったり、友人であったり、恋人であったり、特定の人物ではなかったのだが、誰かに支えられながら、時には僕が支えながら生きてきた。

 

こうやってできた繋がりを僕の中では「縁」と呼んでいる。

 

辞書的に正しい使い方なのかは分からないが、僕はこの言葉が好きだ。

 

「縁」は繋がったり、途切れたりを繰り返しながら、遠回りをしたりして、思わぬ形で自分の元に戻ってくると信じている。

 

それを「運命」だとかそういった言葉で表現したりするのだと思う。

 

このバイトでも新しい「縁」ができた。

 

店主は「お前がどうしようもなくなった時は、ここに戻ってこい。俺がお前を日本一のラーメン職人にしてやる。」と言ってくれた。

 

ラーメン屋になるつもりは全くないのだが、この言葉を聞いたときに「この4年間は無駄じゃなかったな」と思った。

 

受けた恩はいつか返したいな。